【マツダ純正】ドライブレコーダーに64GBのmicroSDカードを入れた話
ドライブレコーダー!ドライブ好きにはもはや必須ツールかもしれません。
うちのアテンザにも何かあったときのために…と取り付けておりましたが、
何も起きないので見る機会もありませんでした。
ところが先日、暇つぶしに記録データを確認した所、意外と高機能なことが判明したのです。
例えば、映像を見れるのはもちろん、速度や揺れなんかも記録してあって、付属のビューアソフトで再生しながら確認することができます。
また走った経路を確認できるだけじゃなく、google earth用にデータを出力、保存することができちゃうので、こんな感じで旅の思い出として残しておくことも可能なのです。
これは使うしか無い…しかしここで問題が。
付属品の純正microSDカードは容量が4GBしかなく、高画質モードで100分ほどしか撮れません。
純正オプションの8GBのmicroSDカードでも200分ほど。
旅の記録を残すには容量が小さすぎるのです。
ならばmicroSDの入れ替えで容量アップ!
どうせなら64GBで丸一日録画してやろう!というわけです。
注:純正SDカード以外の使用はメーカーの動作保証対象外となります。
今回使用するmicroSDカードはTrancend製の64GBのもの、amazonで2000円くらいです。
【Amazon.co.jp限定】Transcend microSDXCカード 64GB Class10 UHS-I対応 400× (無期限保証) TS64GUSDU1PE (FFP)
- 出版社/メーカー: トランセンド・ジャパン
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- メディア: Personal Computers
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実際に使用する場合は32GB以下のMLCタイプのmicroSDカードがおすすめです。
これについては後述します。
そのままフォーマット
まずは説明書のとおりにmicroSDをフォーマットして本体に挿入。
起動してみた所…エラー音。やっぱり。
実は32GB以下のSDと64GB以上のSDは規格が違います。
前者がSDHC、後者がSDXCと呼ばれるものです。
上位規格には下位互換性がありません。
SDHC対応でもSDXCカードは使用できないということです。
ドラレコの仕様表には使用できるカードの規格について明記されてませんが、そもそも純正の8GBのSDHCカードまでしかサポートしてないので、64GBのSDXCカードが使えないのは当然ですね。
(32GB以下のSDHCカードであればこの手順でいけるはずです)
でもまだ諦めないぞー
FAT32でフォーマット
8GBまでサポートしてるということは、SDHCのファイルシステムであるFAT32が使用できることが推測できます。
ならば64GBのSDXCカードもFAT32でフォーマットしてやれば使えるはずです。
(SDHCとSDXCの違いは使用するファイルシステムと容量のみなので)
WindowsやSD公式ツールでフォーマットすると、デフォルトでexFATと呼ばれるファイルシステムを使用してしまい、FAT32でフォーマットできません。
そこで別のツールを使用します。
Buffalo Disk Dormatter2
Buffalo製のフォーマットツールですが他社製メモリもフォーマットできます。
ダウンロードはこちらから
指示通りにインストールし、FAT32でフォーマットします。
エクスプローラーでSDのプロパティを開き、ファイルシステムが画像のようにFAT32になっていれば成功です。
もしうまくいかなかった場合はほかのツールも試してみてください。
「FAT32 フォーマット」で検索するとたくさん出てきます。
以上の方法で64GB以上のmicroSDXCカードもFAT32にフォーマットできます。
理論上は2TBまでフォーマットすることが可能なようですが、規格外の行為なのでそんな大容量いらないよって人は32GBのmicroSDHCカードを買っとくのが無難です。
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さて出来上がったmicroSDを再び本体に挿入。
起動したところ・・・
あっさり認識しました。よかったー。
ただ初期化の際64GBの全領域にダミーファイルを配置するので、けっこう時間がかかります。
青色のランプが点滅していたらダミーファイル作成中です。
気長に待ちましょう。
ランプが点灯したら録画が開始されます。
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というわけで
無事64GBのmicroSDを使用することができました。
これで峠道なんか走って記録したいものです。
ちょっと細かいSDの話
冒頭でMLCについて触れましたが、SDカードなどのNAND型フラッシュメモリには、SLC MLC TLCと言うものが有ります。
これは一つの記録セル(区画)に何個データを記録するかの違いです。
1つならSLC、2つ以上ならMLC、3つ以上ならTLCとなります。
簡単に言えば、SLCのほうが容量が小さいが高速で耐久性も高いです。
これは物理的な特性によるもので、MLCやTLCのように1つの区画にデータが複数あると、区画あたりのデータ量とアクセス数が増えるからです。
同じ区画に何度もアクセスするため速度と耐久性が低下します。
microSDカードはとても小さいため、セルの高密度化が十分にできていません。
従って大容量で低価格のmicroSDは必然的にTLCを使わざるを得ず、耐久性はあまり高くありません。
しかしドライブレコーダーは運転中常に書き込みと消去を行っているため、頻繁にセルにアクセスします。
そのため少々値が張りますが、ドライブレコーダー用のmicroSDカードは、MLCやSLCを採用した高耐久なものの方が望ましいのです。